天然痘ワクチンについて

天然痘は紀元前より、伝染力が非常に強く死に至る疫病 、「死に至る疫病」、「美目定めの病」などと呼ばれて、人々から恐れられていた。

1958年にWHO(世界保健機構)は「世界天然痘根絶計画」を決定し、世界で天然痘の封じ込め作戦が行われました。その甲斐あって、1980年5月に地球上から天然痘が根絶されたと宣言しました。

抗体を作らせるのにはウィルスそのものではなくてもウィルスの抜けがらや病原性(毒性)を非常に弱めたウィルスなどでもよいのです。そこで実際には発病に至らないウィルスや細菌を予め人体に入れてやってその抗体を作らせておくというのが予防接種です。

接種する薬をワクチンといいます。ウィルスや細菌から作り、生きたものを生ワクチン、生物としての活性(活発なはたらき)をなくして作ったものを不活化ワクチンと呼んでいます。

日本では1976年に天然痘ワクチンが中止されました。当時は生ワクチンで、天然痘のワクチンを「種痘」と呼んでいました。

接種は多刺法といって、二又の針を使って、上腕筋肉の辺りにワクチンを植えつけるような感じで行われていました。今のBCGのようなイメージです。1回接種です。

現在は、天然痘は根絶されましたので、予防接種を受ける必要がありません。ワクチンは世界中で行われなくなっています。